「やさしいビタミンのお話」(8)
ビタミンの定義からはビタミンとは言い切れないが、ビタミンと同様に、微量で生体内で重要な作用を示す化合物が知られ、ビタミン様化合物やビタミン類縁物質などの名で呼ばれています。この中には、以前にはビタミンに入れられていたものもあり、逆に今後の研究によってビタミンに加えられるものも出てくるかも知れません。ビタミンと言い切れない主な理由は、ヒトでの明確な欠乏症が認められていないことにあり、体内で生合成されていると思われます。 この表にあげてはいませんが、一時的にビタミンと名付けられたものがほかにもあります。これらは、既に知られていたビタミンと同一であったり、作用や本体が明らかでないため、幻のビタミンになりました。
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