分子栄養学講義



目   次
 第1章 栄養概論
1.1. 緒   論
1.2. 十分な食事の概念
1.3. 栄養欠乏の原因
1.4. 栄養学の方法論
1.5. 現代社会における栄養の問題
 第2章 エネルギー要求量と食物成分の酸化によるエネルギー供給
2.1. エネルギーの単位
2.2. エネルギー供給と利用
2.3. 基礎代謝
2.4. 仕事のためのエネルギー
2.5. 食品成分からのエネルギーの獲得 ATPの産生
2.6. 食事誘発熱産生(DIT)
2.7. 一日に必要なエネルギー(エネルギー所要量の算定)
2.8. 栄養摂取の現状と好ましい食生活
 第3章 食品成分の消化と吸収
3.1. 消化・吸収された食品
3.2. 摂取された食物の生化学変化と消化器官の役割
3.3. 消化に関する酵素過程
3.4. 消化管分泌
3.5. 消化液分泌の制御:消化管ホルモン
3.6. 腸管からの吸収を研究する方法
3.7. 吸収機構
3.8. 炭水化物の消化と吸収
3.9. タンパク質の消化と吸収 消化されたタンパク質
3.10. 脂質の消化と吸収
3.11. 食物繊維
3.12. 消化管内の細菌叢
3.13. 吸収不全症候群
 第4章 食事中のタンパク質
4.1. 緒   論
4.2. タンパク質の代謝回転
4.3. 食事からタンパク質を除去したときの影響
4.4. 食物中のタンパク質
4.5. タンパク質の必要量
4.6. タンパク質の質:第一級および第二級タンパク質と必須アミノ酸
4.7. “生物価”および“ケミカルスコア”の概念
4.8. 模造肉食品類
4.9. タンパク質の多量摂取の結果
4.10. 窒素平衡
 第5章 食事中の脂質
5.1. 何故脂質を食べるのか?
5.2. 必須脂肪酸
5.3. 必須脂肪酸欠乏に対するヒトの対応
5.4. 鎖長伸長と必須脂肪酸の作用
5.5. 食事と心臓病
5.6. 血漿コレステロール濃度低下のための多価不飽和脂肪酸の作用様式
5.7. 心臓疾患の予防に果たす食事パターンの変化
 第6章 食事中のビタミン
6.1. 緒   論
6.2. ビタミンの分類
6.3. 腸内細菌によるビタミンの生合成
6.4. ビタミンの貯蔵
6.5. 水溶性ビタミン:B群ビタミン
6.6. 水溶性ビタミン:ビタミンC
6.7. 脂溶性ビタミン
 第7章 食事中の無機成分
7.1. 緒   論
7.2. ヒトの体に見出される金属
7.3. 金属要求性に影響する因子
7.4. 金属の1日必要量
7.5. 食事中の陰イオン
7.6. 生体における無機成分の共通の役割
7.7. カルシウムの吸収と代謝
7.8. 鉄の吸収と代謝
 第8章 ホルモン:化学構造と機能
8.1. 緒   論
8.2. 第2のメッセンジャー;cAMPの役割
8.3. 視床下部と下垂体との構造的関係
8.4. 視床下部-下垂体前葉-標的器官との関係
8.5. 視床下部のホルモン(視床下部神経ホルモン)
8.6. 下垂体前葉(腺下垂体)のホルモン
8.7. 下垂体後葉(神経性下垂体)のホルモン
8.8. 膵臓のホルモン
8.9. 甲状腺のホルモン
8.10. 副腎副腎髄質
8.11. 副腎皮質
8.12. 脂肪組織
8.13. ホルモンによる代謝の調節
 第9章 血漿グルコース濃度とその調節
9.1. 緒   論
9.2. 絶食時のグルコース濃度の維持
9.3. 摂食とインスリンの放出
9.4. インスリン増加に対応した細胞応答と血漿グルコース濃度
9.5. グルカゴンの役割
9.6. ストレス条件下の血中グルコース濃度
 第10章 血漿脂質とその調節
10.1. 血漿脂質の分類
10.2. 摂食直後(Fed State)の脂質の輸送
10.3. 絶食状態(Fasting State)における脂質輸送
10.4. 脂肪肝
10.5. リポタンパク質の相互作用と相互変換
10.6. 高リポタンパク質血症
10.7. 血漿脂質レベルを上昇させる因子
10.8. リポタンパク質の異常で促進される病気
 第11章 血漿アミノ酸と組織によるアミノ酸の利用
11.1. ヒトはいかにしてアミノ酸を利用するか
11.2. 血漿アミノ酸濃度に与えるタンパク質食の影響
11.3. 筋肉における分岐鎖アミノ酸の利用とアラニンの生成
11.4. アミノ酸の分解経路と分解酵素の誘導
11.5. アミノ酸インバランス(Amino Acid Imbalance)
11.6. 血漿アミノ酸のホルモンによる調節
 第12章 絶食時のエネルギー供給
12.1. 貯蔵エネルギー量
12.2. 絶食の分類
12.3. 食事間絶食期のエネルギー供給
12.4. 一夜絶食期のエネルギー供給
12.5. 長期絶食期のエネルギー供給
12.6. 神経性無食欲症について
 第13章 遺伝子の発現と栄養素による調節
13.1. 情報素子としての遺伝子と遺伝子の発現過程
13.2. 転写と転写調節因子
13.3. タンパク質の合成と翻訳後修飾
13.4. 栄養素の摂取と代謝の変動
13.5. 遺伝子と慢性疾患