ビ タ ミ ン
研究 のブレークスルー |
−発見から最新の研究まで
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第1章 ビタミンA
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(1)ビタミンAの発見および代謝研究小史 (舛重 正一)
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1.ビタミンA類縁体の化学と代謝
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2.ビタミンAの欠乏症と生理作用
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3.ビタミンA結合タンパク質
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4.核内受容体の発見
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5.ビタミンA定量法の変遷
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(2)ビタミンAの化学と視覚作用 (和田 昭盛
・ 伊藤 允好)
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1.ロドプシンの構造
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2.視覚の初期過程
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3.ロドプシンの円二色性スペクトル
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(3)レチノイドシグナル経路と核内受容体 (梅園 和彦)
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1.レチノイン酸と遺伝子発現
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2.核内レチノイン酸結合タンパク
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3.RARからRXR
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4.標的遺伝子,ヘテロニ量体,ノックアウト
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(4)レチノイドの抗腫瘍作用 (四童子好廣)
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1.Italian Renaisance:暗闇に一条の光を投げ入れたイタリア人
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2.China Syndrome:地球の裏側から始まったチェインリアクション
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3.French Connection:哲学の国フランスの人脈(APLに対するRA療法の謎解き)
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4.American Dream:次々と新しい言葉を造ったアメリカ人
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5.Never Give-up (70
years from Fujimaki to Muto):大正デモクラシーからベンチャーサイエンスの時代へ
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(5)レチノイドの構造と活性 (影近 弘之)
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1.分化誘導療法とレチノ安息香酸
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2.レチノイン酸受容体とサブタイプ選択的レチノイド
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3.レチノイドアンタゴニスト
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4.レチノイドシナジスト
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第2章 カロテノイド
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(1)プロビタミンAとしての発見と研究
(高瀬 幸子)
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1.脂溶性ビタミンの発見とプロビタミンAの発見
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2.プロビタミンAとしてのカロテノイド
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3.プロビタミンA(β-カロテン)の腸管吸収
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4.プロビタミンA(β-カロテン)の代謝
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5.毒性の少ないプロビタミンAの過剰摂取
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(2)光合成における色素としての機能 (山野由美子
・ 伊藤 允好)
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1.アンテナ作用
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2.保護作用
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3.キサントフィルサイクル
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4.カロテノイド─クロロフィル間のエネルギー転移
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(3)カロテノイドによる光過敏症の治療 (森脇 久隆)
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1.光過敏症の機序─活性酸素
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2.もう一つの光過敏症─血清因子を介した光蕁麻疹
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3.光(線)に対する生理的な防御機構とβ-カロテンの役割
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(4)カロテノイドの抗酸化研究 〜ブレークスルーはどこに?〜 (寺尾 純二) |
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(5)カロテノイドの免疫賦活作用、抗発がん作用、黄斑変性や虚血性心疾患との関連に関する研究
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1.疫学的研究 (富田 純史)
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1.疫学的研究とは何か
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2.栄養・食物とがんについての疫学的研究
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3.がん以外の疾病予防についての疫学的研究
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2.実験的研究 (西野 輔翼)
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第3章 ビタミンD
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(1)ビタミンDの発見から構造決定まで (山田 幸子)
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1.くる病─タラの肝臓と紫外線─ビタミンD
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2.プロビタミンD,プレビタミンD,ビタミンD2
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3.天然のビタミンD,D3の発見と単離同定
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4.ビタミンDの化学合成
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(2)ビタミンDの代謝研究,活性型ビタミンDの発見 (山田 幸子)
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1.ビタミンD3代謝の発見,25─ヒドロキシビタミンD3の単離同定
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2.活性型ビタミンD3の発見,単離同定
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3.活性型ビタミンD3の生物活性と作用機序
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4.ビタミンD3の他の代謝産物
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(3)活性型ビタミンDの分化誘導作用 (宮浦 千里)
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(4)ビタミンD誘導体の医薬品化研究 (西井 易穂)
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1.1α,25(OH)2D3類縁のD誘導体の医薬品化研究
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2.分化誘導作用とCa作用の分離と医薬品化競争
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3.OCT開発の歴史
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4.ED-71開発の歴史
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5.KH-1060が投げ掛けた課題
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6.D誘導体の新たなる未知の世界
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(5)ビタミンD代謝酵素のクローニング (大山 義彦)
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1.25-水酸化酵素の精製とクローニングについて
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2.24-水酸化酵素の精製とクローニングについて
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3.1α-水酸化酵素のクローニングについて
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(6)ビタミンD受容体の遺伝子多型と骨粗鬆症 (時田 章史)
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1.ビタミンD受容体遺伝子多型
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2.遺伝子多型が骨密度に影響を及ぼす機序
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3.日本人におけるビタミンD受容体遺伝子多型と骨密度
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4.骨粗鬆症患者におけるVDR遺伝子多型の臨床的意義
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5.VDR遺伝子翻訳開始点の遺伝子多型
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(7)ビタミンD作用におけるビタミンD受容体の高次機能 (滝谷 公隆・加藤 茂明)
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1.VDRの個体における役割はなにか
?
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2.VDR遺伝子欠損マウスを利用した新たな展開
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3.今後の展望
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第4章 ビタミンE
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(1)ビタミンE
の歴史 (美濃 眞)
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1.ビタミンEの発見
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2.ビタミンE欠乏症
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3.ビタミンEの栄養所要量
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4.ビタミンEの代謝
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5.ビタミンEの疾患予防
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(2)ビタミンE
: 抗酸化物質としての反応論的研究 (二木 鋭雄)
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1.ビタミンEの抗酸化作用ダイナミクス
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2.ビタミンEの酸化生成物
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3.ビタミンEの酸化促進作用
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4.これから
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(3)膜におけるビタミンEの動態と抗酸化機能 (福澤 健治)
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1.膜リン脂質分子の運動性とビタミンE
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2.膜におけるビタミンEの存在様態と作用に関するLucyらの仮説
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3.膜におけるEの存在様態
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4.膜におけるEの局在性および動態と抗酸化機能
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(4)ビタミンE
: 臨床的意義に関する研究
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1.欠乏症に関する研究 (玉井 浩)
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1.未熟児
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2.吸収・運搬の障害
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3.遺伝(家族性単独欠損症)
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2.新生児疾患に関する研究 (玉井 浩)
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1.未熟児の血液に関する研究
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2.新生児疾患におけるビタミンE療法の可能性
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3.ビタミンE栄養と生活習慣病との関連に関する研究 (平原 文子)
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1.ビタミンEと生活習慣病
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2.我が国のビタミンE研究とE所要量
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3.ビタミンE栄養所要量の策定経過
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4.研究の成果と応用
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(5)家族性ビタミンE欠乏症とビタミンE輸送タンパク質 (新井 洋由)
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1.α-トコフェロール 輸送タンパク質
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2.ビタミンE同族体の体内動態
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3.先天性ビタミンE欠乏症
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(6)新機能の展開:細胞間・細胞内シグナル伝達に関する研究 (中村 哲也)
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1.Protein Kinase
C (PKC)
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2.Nuclear factor
(NF) -κB
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3.LLU-α
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第5章 ビタミンK
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(1)ビタミンKの発見:
K1, K2の単離 (平内 三政)
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(2)ビタミンKの凝固因子としての機能の解明 (五十嵐 脩)
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(3)新生児と乳児のビタミンK欠乏性出血症の発見と病因の解明 (白幡 聡)
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1.HDNの発見
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2.classical HDNの病因の解明と治療の歴史
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3.新生児期のKの動態
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4.乳児のHDNの発見と臨床像
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5.幼若乳児期のKの動態
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(4)ビタミンKの生体試料中濃度の測定 (平池 秀和)
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1.測定をはじめた頃
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2.K定量法
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3.測定例と考察
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4.おわりに
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(5)ビタミンK生合成研究の流れ (谷 吉樹)
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(6)ビタミンKの最近のトピックス
─骨形成促進作用を中心に (腰原 康子)
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1.骨代謝とビタミンK
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2.破骨細胞および骨芽細胞に対する作用
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3.動脈硬化抑制作用
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第6章 必須脂肪酸
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(1)ビタミン
F と脂質栄養学でのブレークスルー (島崎 弘幸)
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1.ビタミンFの発見
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2.必須脂肪酸(n-3)とR. T.
Holman
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3.必須脂肪酸の種類
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4.ノーベル賞とエイコサノイドの研究
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5.新しい食用油脂
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(2)生理活性エイコサノイド「必須不飽和脂肪酸の働きの一つの側面 (山本 尚三)
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1.プロスタグランジンの発見
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2.プロスタグランジン生合成の解明
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3.アスピリンとプロスタグランジン
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4.トロンボキサンとプロスタサイクリンの発見
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5.ロイコトリエンとリポキシゲナーゼ
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6.シクロオキシゲナーゼのアイソザイム
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7.受容体の実体
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8.カンナビノイドにかかわるアラキドン酸代謝物
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第7章 ビタミンB1
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(1)脚気とアリチアミンの発見 (藤原 元典/木村美恵子 編)
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1.ビタミンへの憧れ
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2.恩師戸田正三先生
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3.習うより慣れよ
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4.日本の脚気
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5.ビタミンB1の合成
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6.ビタミンB1研究特別委員会
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7.日本人の健康生活最低基準
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8.ビタミンB1定量法とビタミンB1必要量
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9.合成樹脂とビタミン
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10.「ビタミンB群の定量法」の本
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11.B1-BrCN-NaOH反応の発見
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12.我が国はじめての蛍光計
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13.わらびの抗B1作用
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14.東北地方のビタミンB1欠乏
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15.耐熱性B1分解因子の分布
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16.ニンニク-B1の発見
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17.S-B1の研究
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18.武田薬品との協同研究
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19.結晶の抽出
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20.アリチアミンの発表
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21.アリチアミンの特長
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22.ニンニクの効用
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23.重症脚気とアリナミン
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(2)コカルボキシラーゼ(チアミンピロリン酸)の発見とその生合成に関する研究 (岩島 昭夫)
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1.コカルボキシラーゼの発見と単離
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2.コカルボキシラーゼの構造決定
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3.チアミンピロリン酸の生合成経路
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(3)ビタミンB1の臨床 ─脚気とウェルニッケ脳症 (橋詰 直孝)
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1.脚 気
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2.脚気の病態
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3.Wernicke脳症
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4.高カロリー輸液施行時の乳酸アシドーシス
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(4)ビタミンB1と神経機能 (糸川 嘉則)
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1.ヒトのB1欠乏症(脚気とWernicke-Korsakoff症候群)
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2.動物のB1欠乏症
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3.B1の神経機能の解明
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(5)ビタミンB1の定量法の発展 (木村美恵子)
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1.十姉妹を用いたバイオアツセイの方法
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2.カタトルリン試験,微生物法
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3.化学的方法への発展
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4.高速液体クロマトグラフ(HPLC)による測定法へ
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5. Thc,Thc-MP,Thc-PP,Thc-TP標準物質の合成と蛍光特性の同定
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第8章 ビタミンB2
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(1)栄養素としてのビタミンB2の発見・構造決定・合成 (小野 繁)
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1.ビタミンB2の発見
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2.天然物からのフラビンの抽出・精製
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3.補酵素としてのリボフラビン誘導体の発見
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4.フラビン類の構造決定と合成
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5.おわりに
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(2)ビタミンB2の補酵素型について (笠井 佐夫)
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1.まずなぜ補酵素型の一つがFMNなのだろうか
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2.ビタミンB2の補酵素型の他の一つがなぜFADであるか
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3.発光細菌ルシフェラーゼによるP(Q)-フラビンの生成
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4.フラビンとニコチンアミドの違
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(3)ビタミンB2の生合成研究.半世紀を経た今! (中島 謙二)
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(4)ビタミンB2の代謝 (大石 誠子)
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1.哺乳動物における補酵素型への転換
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2.哺乳動物の尿中に認められるビタミンB2代謝物
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(5)アシルCoA脱水素酵素のクローニングと遺伝性疾患 (松原 洋一)
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1.アシルCoA脱水素酵素のクローニング
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2.アシルCoA脱水素酵素の異常による疾患
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3.アシルCoA脱水素酵素欠損症の分子遣伝学的解析
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4.新しいアシルCoA脱水素酵素の発見
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5.ビタミンB2による治療効果
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6.おわりに
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(6)フラビン酵素の三次構造解析と反応機構 (三浦 洌)
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1.フラボドキシンの三次構造と電子伝達反応
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2.グルタチオン還元酵素の三次構造と反応機構
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第9章 ビタミンB6
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(1)ビタミンB6の発見と分析法の発展 (柘植 治人)
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1. ビタミンB6の発見
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2. 分析法の発展
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(2)ピリドキサールリン酸依存性酵素の反応機構 (林 秀行・鏡山 博行)
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1.反応機構研究の黎明期─モデル反応からアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼへ
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2.構造解析
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3.触媒機構研究−模索の時代
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4.触媒機構研究−構造論と触媒論の融
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5.さらなる挑戦
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(3)ビタミンB6の生合成 (坂井 章浩・谷 吉樹)
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1. 1970年頃までの生合成研究
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2. Spenserらの経路
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3. グリコールアルデヒド前駆体説
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4. 遺伝子工学的アプローチ
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(4)ビタミンB6による遺伝子発現の制御 (名取 靖郎)
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1.ビタミンB6と核酸代謝酵素
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2.ビタミンB6とステロイドホルモン作用
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3.ビタミンB6と肝臓における遺伝子発現
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4.ビタミンB6とアルブミン遺伝子発現
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(5)ビタミンB6依存性痙攣の発見 (多田 啓也)
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1. ビタミンB6欠乏と痙攣
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2. ビタミンB6依存性痙攣(B6
dependent convulsion)
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第10章 ビタミンB12
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(1)悪性貧血とビタミンB12の発見 (奥田 邦雄)
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1.悪性貧血
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2.肝臓療法の発見
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3. ビタミンB12の発見
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4.内因子の精製とB12結合タンパク質の同定
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5.B12吸収にかかわる因子の先天性異常
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(2)ビタミンB12補酵素の発見とB12酵素 (佐藤 一精)
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1.補酵素型のアデノシルB12とその関与する酵素系の発見
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2.補酵素型B12の合成
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3.アデノシルB12関与酵素反応
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4.メチルB12関与酵素反応
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(3)ビタミンB12の生合成 (梶原 正宏)
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1.ビタミンB12の全合成
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2.アミノレブリン酸の生合成系
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3.アミノレブリン酸からウロポルフィリノーゲンIIIの生合成系
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4.ウロポルフィリノーゲンIIIからコリン核部分構築
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(4)ビタミンB12欠乏動物と動物栄養学 (前川 昭男・河田 哲典)
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1.ビタミンB12欠乏動物の意義
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2.ビタミンB12と動物タンパク質因子(APF)
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3.ビタミンB12欠乏動物の作成
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(5)ビタミンB12酵素の遺伝子クローン化と立体構造の解明 (虎谷 哲夫)
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1.ビタミンB12酵素研究の新しい流れ
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2.B12酵素の遺伝子クローン化
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3.メチオニンシンターゼのB12結合ドメインの立体構造解明
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4.メチルマロニルCoAムターゼの全立体構造の解明
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5.ジオールデヒドラターゼの全立体構造の解明
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第11章 ナイアシン
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(1)ナイアシン研究の歴史 (田口 寛)
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1.黎明期―ペラグラとの関係の発見
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2.補酵素作用
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3.生合成・代謝経路の解明
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4.新規な作用や新規な化合物の発見
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(2)哺乳動物におけるナイアシン補酵素の生合成と異化代謝経路 (柴田 克己)
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1.ニコチン酸とニコチンアミドからのナイアシン補酵素生合成経路(ナイアシン補酵素のsalvage生合成経路)
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2.ニコチン酸−ナイアシン補酵素生合成経路とニコチンアミド−ナイアシン補酵素生合成経路の臓器分布
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3.ナイアシン補酵素の異化経路
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4.ナイアシンは必須ではない
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5.トリプトファンからナイアシンへの生合成経路
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6.NAD+濃度を一定にする機構
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(3)NAD(P)の定量法と関連酵素,生体成分測定への利用 (梅澤 智佐江・新 真理子)
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1.コチンアミドヌクレオチドの定量
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2.ニコチンアミドヌクレオチドを利用した酵素活性の測定
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3.ニコチンアミドヌクレオチドを補酵素とする酵素を用いる生体成分の定量
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4.アルカリホスファターゼ活性の酵素サイクリング法による増幅を利用したELISA法
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(4)ナイアシン化合物の新規な生理作用 (中野 長久)
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1.モノADPリボシル化反応の機能
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2.サイクリックADPリボースの生成と生理機能
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第12章 ビオチン
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(1)ビオチンの発見と歴史 (古川 勇次)
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1.ビオチン研究の黎明
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2.アビジンの発見とビオチンとの関係
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3.ビオチンの構造決定
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(2)ビオチンの生合成 (大杉 匡弘)
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(3)ビオチンの体内動態と血液中のビオチン結合タンパク (福井 徹)
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1.ビオチンの体内動態
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2.ビオチン結合タンパク
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(4)ビオチンと疾病 (鈴木 洋一)
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1.栄養性のビオチン欠乏症
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2.ホロカルボキシラーゼ合成酵素欠損症
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3.ビオチニダーゼ欠損症
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4.ビオチン依存性大脳基底核症
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(5)ビオチン欠乏による催奇形性および発育障害 (渡辺 敏明)
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1.鳥類における胚の発育
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2.哺乳動物における胎児の発育
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3.奇形発現の機序
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4.乳児発育におけるビオチンの重要性
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(6)分析ツールとしてのビオチン (邨次 誠)
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1.アビジンとストレプトアビジン
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2.ビオチン標識法
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3.分析化学への応用
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第13章 葉 酸
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(1)葉酸の発見の歴史と分析法の発展 (小橋 昌裕)
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1.葉酸化合物の歴史
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2.プテリジン化合物
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(2)葉酸
: ふたりの先駆者 (田村 庸信)
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1.Evan Ludwig Robert
Stokstad (1913〜1995)
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2.Howerde Edwin Sauberlich
(1919〜)
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(3)葉酸誘導体,プテリン化合物の吸収機構(還元酵素,コンジュガーゼと消化管における内因子等の関係など) (加藤 節子)
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||
1.葉酸誘導体の吸収と代謝過程
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||
2.葉酸吸収に関与する酵素と特異的タンパク質
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3.吸収された葉酸誘導体の代謝
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||
4.ビオプテリン補酵素の吸収機構
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||
(4)葉酸による先天異常の予防 (渡辺 敏明)
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1.葉酸の摂取量と欠乏症
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2.神経管奇形の発症頻度
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3.総合ビタミン剤の組成
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4.神経管奇形の疫学研究
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5.先天異常の疫学研究
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6.乳幼児と母体への影響
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7.染色体異常の誘発との関連
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(5)プテリン依存性オキシゲナーゼと神経化学(パーキンソン病とプテリン補酵素) (一瀬 宏)
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1.フェニルケトン尿症とプテリン補酵素
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2.パーキンソン病とプテリン補酵素
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第14章 ビタミンC
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(1)ビタミンCの発見と新展開 (村田 晃)
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1.壊血病
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2.ビタミンCの発見に至る道
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3.ビタミンCの発見
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4.Paulingとビタミン
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5.ビタミンCに関心を抱く
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||
6.分子矯正医学という概念
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7.ビタミンCの新展開
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(2)コラーゲン生合成におけるビタミンCの役割 (大塚 惠・荒川 信彦)
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1.コラーゲン
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2.プロリン水酸化酵素におけるcofactorとしてのアスコルビン酸の特異性
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3.コラーゲンの合成増加に伴う細胞外マトリックスの変化
|
||
4.コラーゲン遺伝子に対する影響
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||
(3)Xenobiotics(生体異物)の代謝とビタミンC
(堀尾 文彦)
|
||
1.チトクロームP-450(CYP)
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||
2.AsA欠乏とヘム代謝
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||
3.AsA欠乏によるCYP遺伝子の発現の変化
|
||
4.生体異物によるCYPの最大誘導を引き起こすAsA要求量
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||
(4)ビタミンCと血圧およびアトピー性皮膚炎について (吉岡 満城)
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||
1.ビタミンCと血圧について
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2.アトピー性皮膚炎とCについて
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(5)植物のビタミンCの機能―アスコルビン酸ぺルオキシダーゼの抗酸化機構― (重岡 成)
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1.多様なAsAの生理機能
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||
2.APXの特性と生理的意義
|
||
3.AsA酸化還元系
|
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(6)ビタミンC
生合成の生化学・分子生物学 (錦見 盛光)
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1.壊血病は遺伝病である
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2.ヒトやモルモットではGLO遺伝子は発現していない
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3.植物の AsA 合成経路は動物の場合と異なる
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4.菌類は AsA 類似化合物を合成する
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